“ゆうのすけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
勇之助50.0%
右之助50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
委細いさいを聞き終った日錚和尚は、囲炉裡いろりの側にいた勇之助ゆうのすけを招いで、顔も知らない母親に五年ぶりの対面をさせました。女の言葉が嘘でない事は、自然と和尚にもわかったのでしょう。
捨児 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
それから和尚はこの捨児に、勇之助ゆうのすけと云う名をつけて、わが子のように育て始めました。が、何しろ御維新ごいしん以来、女気おんなけのない寺ですから、育てると云ったにした所が、容易な事じゃありません。
捨児 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
聴いてくれ、私には、たった一人のせがれがあった。右之助ゆうのすけと言ってな、先ず十人にも優れた若者であった——と申しても、決して親馬鹿の言い草では無い。