“ゆうずつ”の漢字の書き方と例文
語句割合
夕星100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
夕星ゆうずつの光が白く空にけむる。いつか夜は更けかけていた。孔明はひとたび壇を降りて、油幕ゆまくのうちに休息し、そのあいだに、祭官、護衛の士卒などにも
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
最後のはしを取って、湯漬ゆづけをかろく三膳食べた。高窓には、もう夕星ゆうずつが見え、辺りには暮色が立ちこめてきた。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
すでに白い夕星ゆうずつを見、風にはなんともいえぬ血臭くて重たい湿度があった。とくに赤橋勢の損害はひどく、るいるいとかばねを野にみだしていたが、そんな中をいま
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)