“やぶすま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
矢襖75.0%
矢衾25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二人の強敵、他に山窩、いかに宗三郎が達人でも、以前まえに五人を切っている、その上矢襖やぶすまに引っかけられ、充分に精根を疲労つからせている、あぶないあぶない命があぶない!
任侠二刀流 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「遠矢にかけろ! 矢襖やぶすまにかけろ!」
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
懇ろにするなど思いもよるまい——もしまた俺の眼力違わず紋十郎めが謀反人なら、この谿谷のおきて通り矢衾やぶすまにかかって殺されねばならぬ。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
縄目の恥を見た上で矢衾やぶすまにかかって死ぬるよりも、さあ今ここで死んでくだされ! と云うて兄さん一人だけを決して殺しはいたしませぬ。すぐにわたしも死んで行きます。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)