“やすはたご”の漢字の書き方と例文
語句割合
安旅籠100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
佐野屋という安旅籠やすはたごはすぐにわかった。幸助という男もいて、猿屋町から来たと云うと、すぐにあらわれた。
枡落し (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
ここは龍野街道の一宿場なので、町というほどの戸数もないが、一膳めし屋、馬子のたまり、安旅籠やすはたごなどの、幾軒かが両側に見える。
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
安旅籠やすはたごの二階などに見られる、五六月のこうになるまで、旅客のあとのすっかり絶えてしまうこの町にも、県の官吏の定宿じょうやどになっている浜屋だけには、時々洋服姿で入って来る泊客があった。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)