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やすだけ
ふりがな文庫
“やすだけ”の漢字の書き方と例文
語句
割合
安田家
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
安田家
(逆引き)
それも火の粉を防ぐ為めに戸板をかざして立つてゐたのを旋風の為めに
捲
(
ま
)
き上げられ、
安田家
(
やすだけ
)
の庭の池の側へ落ちてどうにか息を吹き返したのである。
本所両国
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
然し古美術品のことは暫らく
措
(
お
)
き古書のことを考へると
黒川家
(
くろかはけ
)
の蔵書も焼け、
安田家
(
やすだけ
)
の蔵書も焼け大学の
図書館
(
としよかん
)
の蔵書も焼けたのは取り返しのつかない損害だらう。
大正十二年九月一日の大震に際して
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
本所
(
ほんじよ
)
会館は震災
前
(
ぜん
)
の
安田家
(
やすだけ
)
の跡に建つたのであらう。安田家は確か
花崗石
(
くわかうせき
)
を使つたルネサンス式の建築だつた。僕は
椎
(
しひ
)
の木などの茂つた中にこの建築の立つてゐたのに明治時代そのものを感じてゐる。
本所両国
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
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