“やおまつ”の漢字の書き方と例文
語句割合
八百松100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『冬柏』第七号の消息中に、月夜の村芝居、向島奥の八百松やおまつに催した百選会の帰るさに、月の隅田川を船にて帰られたくだりを拝読して、今より五十年余り昔の事を思いでました。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)
八百松やおまつから言問ことゝい艇庫ていこの辺へ暖かそうな霞がかゝり、対岸の小松宮御別邸を始め、橋場、今戸、花川戸の街々まで、もや/\とした藍色の光りの中に眠って、其の後には公園の十二階が
幇間 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
それから十日ほどのち、向島むこうじま八百松やおまつの奥座敷。顎十郎と藤波のふたり。
顎十郎捕物帳:10 野伏大名 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)