“ものだね”の漢字の書き方と例文
語句割合
物種100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『何を言っても命あっての物種ものだねだ、』と大きな声で独言ひとりごとを初めた、『どうせ自分から死ぬるてエなアよくよくだろうが死んじまえば命がねえからなア。』
郊外 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
その時ニラの大主はこれにこたえて、まだ御初祭おはつまつりをしていないから物種ものだねは出すことができぬと言ったというのは、すこぶる我邦わがくに新嘗にいなめの信仰とよく似ている。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
併しそんな悪戯はもう時代おくれで、天保以後の江戸の世界には、相当の物種ものだねをつかって世間をさわがせて、蔭で手をうって喜んでいるような悠長な人間は少なくなった。
半七捕物帳:08 帯取りの池 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)