“むだばな”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
冗話50.0%
徒花25.0%
無駄咄25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
アハハハと笑えばお吉も笑いながら、そうしたらまた不潔不潔と厳しくおいじめなさるか知れぬ、と互いに二ツ三ツ冗話むだばなしして後、お吉少しく改まり、清吉はておりまするか
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
「安南帝国皇帝竜王の殺人」という世界的スクープを夢み、艱難辛苦をして此処にネバっていたが、それもはや徒花むだばな、鶴子を殺した犯人はどうやら皇帝以外の何者かであるらしい。
魔都 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
鉄斎 ——(亀田に)いいか、さっきも云ったように、尼さんは月並な訪問や無駄咄むだばなしが大嫌いなのだから、決して口を利いてはならんぞ。万事俺がうまく取り計らうから。
ある日の蓮月尼 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)