“むこうやなぎわら”の漢字の書き方と例文
語句割合
向柳原100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「そりゃあ陽気のせいじゃありますまい」と、地弾ぢひきらしい年増としまの女が隅の方からいやに笑いながら口を出した。「向柳原むこうやなぎわらはどうしたのか、この二、三日見えないようですね」
両国の秋 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
その頃ガラッ八は、向柳原むこうやなぎわらの叔母の家に泊り込んでおりました。無人で困るからと言う叔母の願いを叶えてやる積りの八五郎。
柳北の新館とは確堂がその側室お蝶のために文久元年六月向柳原むこうやなぎわらに築いた有待舎のことであろう。有待舎の記は博文館梓行しこうの『柳北全集』に載っている。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)