“むかうやなぎはら”の漢字の書き方と例文
語句割合
向柳原100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
向柳原むかうやなぎはらの伯母さんの家にとぐろを卷いて居るガラツ八の八五郎のところへ、思はぬ人間が飛込んで來ました。
狩谷氏では隠居棭斎が五十四歳、戸主懐之くわいしが二十五歳であつた。多紀氏では矢の倉の茝庭さいていが三十四歳、向柳原むかうやなぎはらの宗家は前年柳沜りうはんが歿して、暁湖げうこの世になつてゐた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
此年の武鑑を検するに、向柳原むかうやなぎはらの多紀宗家は「多紀安常、父安良、御医師方子息」と記してある。安良あんりやう暁湖元昕げうこげんきん、其子安常は棠辺元佶たうへんげんきつである。元佶は実は暁湖の季弟である。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)