“みょうがきん”の漢字の書き方と例文
語句割合
冥加金100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「もう呑むことを考えていやがる、ちょうど金がなくなったからまず緑町の甲子雄を強請いたぶるんだ。あれだけ立派に道場を張っていれば、十両や二十両の冥加金みょうがきんは安いもんだぜ」
初午試合討ち (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
貴顕縉紳しんしんの邸宅へ接近することは出来なかった訳であるが、普通これらの官位を買うには当道を支配する久我右大臣家や組合の方へ多額の冥加金みょうがきんを納めなければならないので
聞書抄:第二盲目物語 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
『百姓はちょうど油かすのようなものじゃ、絞れば絞るほど汁が出る』と、こういったような考えのもとに、我々百姓を絞り取り、また町人に対しては、やれ運上うんじょう冥加金みょうがきんのと
猫の蚤とり武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)