“まみあな”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
狸穴95.7%
貍穴4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すなわち、牛蒡丸抜安ぬきやすの細身の一刀、これをぶら下げた図というものは、尻尾しっぽじゃないが、十番越に狸穴まみあなから狸に化かされた同様な形です。
雪柳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
狸穴まみあなのとある家、生垣の前に、土地の岡つ引が待つて居りました。狸穴に縁を持たせて鼓の源吉といふポンポンした四十男。
じゃがお前、東京と代が替って、こちとらはまるで死んだ江戸のお位牌いはいの姿じゃわ、羅宇らお屋の方はまだけたのが出来たけれど、もう貍穴まみあなの狸、梅暮里のどじょうなどと同一ひとつじゃて。
註文帳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)