“まどガラス”の漢字の書き方と例文
語句割合
窓硝子100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
堀端ほりばたを沿うて走るその電車の窓硝子まどガラスの外には、黒い水と黒い土手と、それからその土手の上にわだかまる黒い松の木が見えるだけであった。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
氷つた窓硝子まどガラスから、やつと這入つた、斜な日の光が、天幕の中のゆかの上に閃いてゐる。もうワシリは天幕の中にゐなかつた。
また町の三階造の宿屋の窓硝子まどガラスがぎらぎらと黄金色に輝いていた。太吉は町の中を彷徨うろついていた。馬が荷車を引いて通った。人力が駆けて行った。
越後の冬 (新字新仮名) / 小川未明(著)