“ぼっか”の漢字の書き方と例文
語句割合
歩荷100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
信州しんしゅう飛騨ひだなどの歩荷ぼっかとちがう点は、かれらの全部が婦人であることが一つ、汽車に乗ってくるので足ごしらえをしないことが一つ、それから荷物の荷造りがかんたんで
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
もう久しい前からこの連雀れんじゃくという背負いかたは見られなくなり、連尺商れんじゃくあきないという言葉も忘れてしまっているが、その旅じたくの一部分は歩荷ぼっかたちのなかにつたわり、一方にはまたおいおいと
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
これにも荷ごしらえの上手じょうず下手へたはあったろうが、ともかくも持てるかぎり多くのものを、その繩で背にくくりつけてくればよいので、歩荷ぼっか籠背負かごしょいの行商人のように、とちゅうでおろしたり
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
ツケドミ 信州の山村にも知れ渡った食物、いわゆる四十物(アイモノ)の一つ、長鰯を粉糠と塩とで漬けたもので、主として越後西頸城にしくびきの海浜から、歩荷ぼっかの肩で運び入れられた(郷土一巻四号)。
食料名彙 (新字新仮名) / 柳田国男(著)