“ぼさつぞう”の漢字の書き方と例文
語句割合
菩薩像100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
古めかしい木彫の菩薩像ぼさつぞうの、夢の様なエロティクに見入っていた時、うしろに、忍ばせた足音と、かすかなきぬずれの音がして、誰かが私の方へ近づいて来るのが感じられた。
陰獣 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
燭台しょくだいのたった一本の蝋燭ろうそくが、赤茶けた光で、そこに恥もなくよこたわった、花嫁御の冷い裸身を照らし出し、それが、部屋の一方に飾ってある、等身大の木彫りの菩薩像ぼさつぞうや、青ざめたお能の面と
(新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)