“ほろばしゃ”の漢字の書き方と例文
語句割合
幌馬車100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
生糸検査所、銀行、美術品店、商館——わずか十年前には見られなかった煉瓦造りの町に、砂糖やメリケン粉を積んだ幌馬車ほろばしゃの馬が、鳴るむちの下に、黄色いほこりをあげて奔馳ほんちしてゆく。
旗岡巡査 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
村のひとたちの話に依れば、くろんぼは、やはり檻につめられたまま、幌馬車ほろばしゃに積みこまれ、この村を去ったのである。太夫は、おのが身をまもるため、ピストルをポケットに忍ばせていた。
逆行 (新字新仮名) / 太宰治(著)
ブールゴーニュ街やサン・ドミニク街の幌馬車ほろばしゃははでやかに付近をゆききし、黄色や褐色かっしょくや白や赤の乗合馬車は向こうの四つつじにゆききしてはいたけれど