“ほうじょうえ”の漢字の書き方と例文
語句割合
放生会100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
実はね、お爺さん、宵からお目に掛っていた客が、帰りがけにこの橋から放生会ほうじょうえをなすったものがあるんです。——昨日きのうはお雛様のお節句だわね——その蛤と栄螺ですって。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
先方さきが職務に忠実なんだと気がつくほど、一度は警察か、と覚悟をしてね——まあ、しかしそれでも活きた証拠に、同じものの放生会ほうじょうえがあって、僕が放生会に逢ったようだ。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「大丈夫、かえって身がわりになったでしょうよ。この花瓶がですよ。でも、あの人の無事のお祈りのために、放生会ほうじょうえをしてきましょう。昨日は大きな鮒を料理りょうりましたから。」
卵塔場の天女 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)