“ぶみん”の漢字の書き方と例文
語句割合
撫民100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わけて地方政治に徳をいて撫民ぶみんの実を示さねば、国の乱は絶えないであろうということ。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
宋江が立てさせた“撫民ぶみん制札せいさつ”が見られ、一部では城壁の消火につとめ、また一隊の泊兵は、罹災民りさいみんを他にまとめて、それには米や衣服やかねを見舞にめぐんでやっている。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
さきに祁山きざん渭南いなんの地方にわたって、大いに撫民ぶみんに努め、屯田自給とんでんじきゅうの長計をたてて、兵糧にはさして困らないほどにはなっているものの、かくてまた、年を越え、また年を越えて
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)