“ふるがわら”の漢字の書き方と例文
語句割合
古瓦100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その時表から二階の古瓦ふるがわらが少し見えたので、まだ生き残っているのかしらと思ったなり、私はそのまま通り過ぎてしまった。
硝子戸の中 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
西の京の駅を出て、薬師寺の方へ折れようとするとっつきに、小さな切符売場を兼ねて、古瓦ふるがわらのかけらなどを店さきに並べた、侘びしい骨董店こっとうてんがある。
大和路・信濃路 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
と、さけんで、つぶれ屋敷の跡らしい雑草と古瓦ふるがわらの上へ、背を、いやというほどぶつけて、投げられていた。
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)