“ふところすずり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
懐中硯66.7%
懐硯33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さっそく懐中硯ふところすずりを出して、一文を書いて封じ、なおお互いの消息を、なにくれとなく語りながら、彼も劉唐も、思わずぼうと頬も染まるほど数角すうかくの酒をかたむけ合った。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その翌日から弓之助は、懐中硯ふところすずりつづり紙を持って、四辺あたりの風景をあさり廻った。
銅銭会事変 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
懐硯ふところすずり、巻四の四、人真似は猿の行水)
新釈諸国噺 (新字新仮名) / 太宰治(著)
猿塚 (筑前ちくぜん) 懐硯ふところすずり、四十六歳
新釈諸国噺 (新字新仮名) / 太宰治(著)