“ふづくえ”の漢字の書き方と例文
語句割合
文机100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
縁側えんがわ寄りの中硝子なかガラス障子しょうじの前に文机ふづくえがかたの如く据えてある。派手な卓布がかかっている。その一事のみがこの部屋の主人の若い女性であるのを思わせている。
邸を出る前までたしかに居間の文机ふづくえの上に置いたことはわかっているのだが、なにしろ朝の時間は万年青で夢中になる習慣なので、置き忘れて来たものか持って出たものか
顎十郎捕物帳:02 稲荷の使 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
それは二つの引き出しのついた文机ふづくえでした。俊夫君はまずその左の引き出しを開けました。
自殺か他殺か (新字新仮名) / 小酒井不木(著)