“ふだらくとかい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
普陀落渡海33.3%
補陀洛渡海33.3%
補陀落渡海33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
熊野では、これと同じ事を、普陀落渡海ふだらくとかいと言うた。観音の浄土に往生する意味であって、淼々びょうびょうたる海波をぎきって到りく、と信じていたのがあわれである。
山越しの阿弥陀像の画因 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
水葬とともに他の土葬も火葬も並び行われたことは勿論である。ただ補陀洛渡海ふだらくとかいと称する、自分が生きながら水葬するものについては、後で詳しく述べるとする。
本朝変態葬礼史 (新字新仮名) / 中山太郎(著)
伊勢にもその名があり、熊野の崎にもまた一つの常世への渡り口があった。それが或いは補陀落渡海ふだらくとかいの新たなる仏法信仰の、そこに成長してきた因縁ではないかとも私は想像している。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)