補陀落渡海ふだらくとかい)” の例文
伊勢にもその名があり、熊野の崎にもまた一つの常世への渡り口があった。それが或いは補陀落渡海ふだらくとかいの新たなる仏法信仰の、そこに成長してきた因縁ではないかとも私は想像している。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)