“ふかくさ”の漢字の書き方と例文
語句割合
深草100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それからゴーホを煮しめたとでも云ったしょうな「深草ふかくさ」や、田舎芝居の書割かきわりを思い出させる「一力いちりき」や、これらの絵からあらを捜せばいくらもあるだろうし
帝展を見ざるの記 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
小野小町おののこまちという美女は、情知らずか、いい寄った、あまたの公家衆くげしゅのその中に、分けて思いも深草ふかくさの少将。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)
青侍どもに担がせてその夜のうちに深草ふかくさまで持って行き、それから七日おいて、泰文のところへ、朝霞が時疫じやみで急に死んだと、実家からあらためて挨拶があった。
無月物語 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)