“ひげぼうぼう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
髭茫々25.0%
髭蓬々25.0%
鬚茫々25.0%
鬚蓬々25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼のロジックはちっとも合っていないのである。すなわち彼は、夢の中の髭茫々ひげぼうぼうの乃公の顔にすっかり手を入れて置いて、いかにも現実の世の乃公の顔のように化粧して置き、それを黙っていたのだ。
不思議なる空間断層 (新字新仮名) / 海野十三(著)
と、隅に腰を下ろしていた髭蓬々ひげぼうぼうの男がいった。彼は病院で借りたのらしい白いネルの病衣びょういを二枚重ねて着ていた。
東京要塞 (新字新仮名) / 海野十三(著)
熊かと疑うばかりに顔中鬚茫々ひげぼうぼうで、その両眼は炯々けいけいとして野獣のように輝いているという怪人物、身にはよごれきった洋服を着
地球盗難 (新字新仮名) / 海野十三(著)
記者はドキンとして顔をツルリと撫でた……風邪が抜けないので鬚蓬々ひげぼうぼうとしていた。次に帽子を冠り直した……古ぼけた茶の中折れであった。おとっつぁんと呼ばれても文句は云えなかった。
東京人の堕落時代 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)