“ばらいろ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
薔薇色95.7%
薔薇紅2.1%
薔薇花2.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そうして今も今、彼はドロシイの白い脛に薔薇色ばらいろの血が滲み出ているのを見ているうちに、どうやらそいつを起したらしいのである。
恢復期 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
海づらはの如き白色に見え、熔巖石を敷きたる街路より薔薇紅ばらいろにかゞやける地平線のあたりまで、いと廣やかに晴れ渡り、波打際は藍色にきらめけり。かゝる色彩の配合は羅馬の無きところなり。
夏が近く、日暮に間もない空が、ライラック色と薔薇花ばらいろとのだんだらに染まって見えた。
赤い煙突 (新字新仮名) / 渡辺温(著)