“はんるい”の漢字の書き方と例文
語句割合
煩累100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
つとめてその煩累はんるいを避け、各自家限りの農業を行おうとして、勢い右申すがごとき能率の高いいわゆる労力省略機械の必要を感じて来たのである。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
日本の旅館の不快なる事は毎朝毎晩番頭や内儀ないぎの挨拶、散歩の度々に女中の送迎、旅の寂しさを愛するものに取ってはこれ以上の煩累はんるいはあるまい。
夏の町 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
弁信がいることによって、特に愛着と煩累はんるいとを感じたこともないが、弁信がいないことによっても、なんら自分の愛の生命の一片を裂かれたと感じたことはない。
大菩薩峠:32 弁信の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)