“はんぶんじょくれい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
繁文縟礼87.5%
繁文褥礼12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
学生には相も変らず八股文はっこぶんなど所謂いわゆる繁文縟礼はんぶんじょくれいの学問を奨励して、列国には沐猴而冠もっこうにしてかんす滑稽こっけいなる自尊の国とひそかに冷笑される状態に到らしめた。
惜別 (新字新仮名) / 太宰治(著)
ちょうど今時はやりの繁文縟礼はんぶんじょくれいであったのだ、そこへ早雲が来て、この繁文縟礼の弊風を一掃してしまい、また苛税を免じて民力の休養をはかった、つまりこれで、うまく治めたのだ。
大菩薩峠:41 椰子林の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
地べたにくっつけるお辞儀の繁文褥礼はんぶんじょくれいだ! そんなお辞儀は先刻承知の助だよ! 『唇に接吻、胸に匕首あいくち』とシルレルの『群盗』の中にもありまさあね。
ミウーソフはこういう『繁文褥礼はんぶんじょくれい』にさっとひとわたり目を通してから、じっと執拗しつような凝視を長老に投げた。彼は自分の見解を自負する弱点を持っていた。