“はらのうち”の漢字の書き方と例文
語句割合
肚裡100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
術策尽きて夜着を頭からスッポリ被ったがやっぱりいけない、起きて居た時よりは一層激しく肚裡はらのうちに跳る者があって、或いは急に或いは緩に、遠慮なく駆け廻る。
油地獄 (新字新仮名) / 斎藤緑雨(著)
貞之進の肚裡はらのうちは一層二層三層倍に沸返にえかえって、突然いきなりその手紙を取って丸め、丸めたのを噛んで前なる川へほうり込み、現在封を破った上で、持って帰ればいゝとはどこがいゝ
油地獄 (新字新仮名) / 斎藤緑雨(著)
蓋と自分との間に変ったものでもあるように折々にやりと笑って、果は頭へひじあてがって横倒しに机へもたれかゝり、そして肚裡はらのうちで、手足がひとりでに躍り出しでもするようであった。
油地獄 (新字新仮名) / 斎藤緑雨(著)