“はやが”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
早駆42.9%
早駈42.9%
速駆14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今でも覚えておりますが、その恋の辻占の文句は「旦那の接吻は兎の早駆はやがけ」と申すんでございました。
そうすると、ふもとの見付役所で、山嵐の寝心地よく、遅くまで、熟睡してここへ着いたお十夜などよりは、ゆうに半日以上の早駈はやがけとなり、時間の差だけは取り返して余りがある。
鳴門秘帖:05 剣山の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
溜息ためいきとともに、彼は、監獄の門に尻をむけて、舗道のうえを、また歩きだした。もう別に、速駆はやがけをする気も起らなくなったらしく、その足どりは、むしろ重かった。
英本土上陸戦の前夜 (新字新仮名) / 海野十三(著)