“はつむ”の漢字の書き方と例文
語句割合
撥無100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
動物や自然人には贈答や送迎の必要がないかも知れませんが、こういう功利主義以上の感情生活を撥無はつむして何処どこに文化人の生活があり得るでしょうか。
婦人指導者への抗議 (新字新仮名) / 与謝野晶子(著)
一つは世上の価値の差別を撥無はつむすることである。種姓も美醜も、階級の貴賤も、官位も長幼も、すべて人の貴さには関するところがない。人は平等である。
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
此の世の中の表裏をて取つて、構ふものか、といふ腹になつて居る者は決して少くは無く、悪平等や撥無はつむ邪正の感情に不知不識しらずしらずおちいつて居た者も所在にあつたらう。
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)