“はっちょうろ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
八丁艪25.0%
八挺櫓25.0%
八挺艪25.0%
八梃櫓25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その時さ、船は八丁艪はっちょうろになったがな、おららが呼ばる声じゃねえだ。
海異記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
文久二年四月十七日、伊豆国賀茂郡松崎村いずのくにかものこおりまつざきむらの鰹船が焼津やいづの沖で初鰹を釣り、船梁ふなばりもたわむほどになって相模灘さがみなだを突っ走る。八挺櫓はっちょうろで飛ばしてくる江戸の鰹買船かつおかいぶねに三崎の沖あたりで行きあうつもり。
顎十郎捕物帳:13 遠島船 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
このあいだ○○帝大総長が帰る時は八挺艪はっちょうろの漁船を仕立てて送ったのだという。
三斜晶系 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
そこで取巻いた二十そうばかりの八梃櫓はっちょうろの鯨舟が、もりを揃えて子鯨にかかる。
大菩薩峠:28 Oceanの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)