“はじかの”の漢字の書き方と例文
語句割合
初鹿野100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
初鹿野はじかので汽車を下りて、駅前のあわれな宿屋に二晩泊ったが、折あしく雨が続くのでそこを去った。そしてその夕、甲府を経て右左口うばぐちにゆく途中で、乱雲の間から北岳の一角を見て胸の透くのを覚えた。
白峰の麓 (新字新仮名) / 大下藤次郎(著)
それには初鹿野はじかの駅で下車して焼山道を取るか、初狩駅に下車して真木まぎ川沿いの道を取るか、二の方法がある。前者は行程は近いが後者の方が興味がありそうに思われたので、それに依ることに決した。
初旅の大菩薩連嶺 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
「さぞ、お冷え遊ばしましょう。もう程なく、初鹿野はじかのどのも、お帰りでございましょうから……」
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)