“はぐん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
巴郡66.7%
破軍33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「まず張飛は、巴郡はぐんをとおり、雒城らくじょうの西に出でよ。自分は趙雲を先手とし、船路をとって、やがて雒城の前にいたらん」
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
取糺とりただしましたところ、頭目らしき真っ先の男がいうには——自分ことは、黄祖の手下で、甘寧かんねいあざな興覇こうはとよぶ者であるが、もと巴郡はぐんの臨江に育ち、若年から腕だてを好み、世間のあぶれ者を集めては
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
やがて巴郡はぐん(重慶)へ迫った。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
引きしぼったかぶら矢はうなりを曳いて雲間に破軍はぐんの笛をふいた。と共に、一万余の諸声もろごえが、三度、山こだましてあかつきを揺りうごかした。
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)