“のたう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
蜿打66.7%
踠打33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お千代もお熊も夢中で蚊帳をころげ出して、台所から行燈あんどんをつけて来ると、お由は寝床の上に蜿打のたうって苦しんでいる。
半七捕物帳:55 かむろ蛇 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
さすがの大蛇も犬に噛まれ、剣に傷つけられて、数カ所の痛手にまり得ず、穴から這い出して蜿打のたうちまわって死んだ。穴へはいってあらためると、奥には九人の少女の髑髏どくろが転がっていた。
さあ、七顛八倒しちてんばっとう、で沼みたいな六畳どろどろの部屋を転摺のめずり廻る……炎がからんで、青蜥蜴あおとかげ踠打のたうつようだ。
菎蒻本 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)