“ねんえき”の漢字の書き方と例文
語句割合
粘液100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼ははい廻るときに身体から出る粘液ねんえきの跡をところどころに残すのだった、——グレゴールがはい廻るのを最大の規模で可能にさせてやろうということを考え、そのじゃまになる家具
変身 (新字新仮名) / フランツ・カフカ(著)
たしかに感じられた手応え、存分なえぐりをよりながら、一角もまたおもむろに槍を戻した。そして、槍の尖端からポト——と糸をいた一滴の粘液ねんえきに、年来の鬱念うつねんを一時に晴らした心地。
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この柱頭には粘液ねんえきが出ていて、持って来た花粉がそれに粘着ねんちゃくする。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)