“ぬかだ”の漢字の書き方と例文
語句割合
額田100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
十月十二日の時雨しぐれふる朝に、わたしたちは目白の額田ぬかだ方を立退たちのいて、麻布宮村町へ引移ることになった。
十番雑記 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
昔のえらい額田ぬかだなにがしと云う女のひとがうたった歌も出鱈目でたらめなのであろうか……。私はかいこのように熱心に糸を吐く。只、何のぎこうもなく、毎日毎日糸を吐く。
新版 放浪記 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
席に落ちつきましたら、隣に石井柏亭はくてい氏、千ヶ崎悌六ちがさきていろく氏がいられるので、『冬柏とうはく』の歌会のあった頃を思出しました。前列から振返って目礼せられたのは額田ぬかだ医学博士御夫妻でした。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)