“にへづくゑ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
贄卓66.7%
犠卓16.7%
犧卓16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
贄卓にへづくゑの上の色硝子いろガラスの窓から差し入る夕日が、昔の画家が童貞女の御告おつげの画にかくやうに、幅広く素直に中堂に落ちて、階段に敷いてある、色の褪めた絨緞を彩つてゐる。
駆落 (新字旧仮名) / ライネル・マリア・リルケ(著)
松太郎はそれを犠卓にへづくゑに供へて、祈祷をし、御神楽を踊つて、その幾滴を勿体らしく御供水に割つて、持たして帰す。残つたのは自分が飲むのだ。
赤痢 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
松太郎はそれを犧卓にへづくゑに供へて、祈祷をし、御神樂を踊つて、その葡萄酒を勿體らしく御供水に割つて、持たして歸す。殘つたのは自分が飮むのだ。
赤痢 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)