“なゝや”の漢字の書き方と例文
語句割合
七八100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いつも尋ねにくい西片町の番地を尋ね當てると、縁側で七八なゝやツの愛らしい令孃を相手に遊んで居た高佐君は、優しい微笑を以つて自分を迎へて呉れた。
新帰朝者日記 (旧字旧仮名) / 永井荷風(著)
切符を調べさせて、ぎらぎらとした硝子がらすの反射の作る光線の中を通つて広場へ出た。自動車と馬車と交ぜて七八なゝやつあつたかも知れない。無いやうな気もする。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
小さい揮発油のかんてらが七八なゝや組になつた客の卓にそれぞれ置かれた。風にあふられて青い火を出す時、肌の寒さと共ににがい心細さが胸の底から首をするのを覚えた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)