“なまがし”の漢字の書き方と例文
語句割合
生菓子100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「まあね。がこれでまだ、つ朝に塩瀬へでも寄って生菓子なまがしを少し仕入れて行かなくちゃ……」
遁走 (新字新仮名) / 葛西善蔵(著)
第三十八 米のソフレ はふくらんだ生菓子なまがしです。前の通りな分量と順序で玉子の黄身と砂糖と白身とを混ぜてそれをベシン皿か丼鉢どんぶりばちへ入れてテンピの中でおよそ十五分間火を弱くして焼きます。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
砂糖の塔、生菓子なまがし麦藁むぎわらのパイプを入れた曹達水ソオダすいのコップなどの向うに人かげが幾つも動いている。少年はこの飾り窓の前へ通りかかり、飾り窓の左に足を止めてしまう。少年の姿は膝の上まで。
浅草公園:或シナリオ (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)