“なまあぶら”の漢字の書き方と例文
語句割合
生脂100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
... 一斤ずつも使うと随分高いものになります。普通なみの処は何で拵えますか」お登和嬢「普通のペースは牛の生脂なまあぶら即ちケンネ脂で致します。 ...
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
牛の生脂なまあぶら即ちケンネという処を買って細かくってそのまま鍋へ入れて少しの水を加えてよく煮ます。それを水嚢すいのうしておけばそれが純粋のヘットです。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
シチューなんぞには不適当です。ヒレ肉の下の処がケンネ生脂なまあぶらに包まれていてその脂の中に腎臓じんぞうがあります。今度は腰の方でランの一ランの二ランの三としてあります。
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
その次はケンネあぶら即ち牛の生脂なまあぶらで拵えます。一番下等は豚の脂のラードで拵えますがこれは味が悪くって胸に持ちます。私は今バターのを一つ拵えて御覧に入れましょう。
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)