“ななしぐさ”の漢字の書き方と例文
語句割合
無名草100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
葉も無く花も無く、地下一尺の闇を一丈も二丈も這ひまはり、人知れず穀菜に仇なす無名草ななしぐさもある。厄介なのは、地縛ぢしばり。
草とり (新字旧仮名) / 徳冨蘆花(著)
葉も無く花も無く、地下一尺の闇を一丈も二丈も這いまわり、人知れず穀菜に仇なす無名草ななしぐさもある。厄介なのは、地縛じしばり。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
耳無地蔵の足下あしもとなどに、さま/″\の他の無名草ななしぐさ醜草しこぐさまじり朝露を浴びて眼がさむるように咲いたつゆ草の花を見れば、竜胆りんどうめた詩人の言を此にもりて
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
人が平気にみしだく道辺みちべ無名草ななしぐさの其小さな花にも、自然の大活力は現われる。天理教祖は日本の思いがけない水村山郭さんかくの此処其処に人知れず生れて居るのである。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)