“なげかわ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
可嘆50.0%
可慨50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こういう阿爺おやじを持ってかたづいて来た人のおなかに正太が出来た。お種は又、夫の達雄が心配するとは別の方で、自分の子が自分の自由にも成らないことを可嘆なげかわしく思った。
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「いや、自分以上の空想を抱いて、この家をこわしかけているのだ」と思った。彼は、自分の子が自分の自由に成らないことを考えて、その晩は定時いつもより早く、可慨なげかわしそうに寐床ねどこへ入った。
家:01 (上) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)