“なかつぎ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
中継80.0%
仲次20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大阪で中継なかつぎをする時間さえ惜んで、すぐ東京まで寝台で通そうと云うのが母と兄の主張であった。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ちょうど段々中継なかつぎの一土間、向桟敷むこうさじきと云った処、さかりに緋葉した樹の根に寄った方で、うつむきなりに片袖をさしむけたのは、すがれ、手を取ろう身構えで、腰を靡娜なよやかに振向いた。
縷紅新草 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
いわゆる仲次なかつぎ貿易の始めにおいては、蘇木・胡椒こしょう等の南方の産物のみが、表文の上には出ているが、是を調達するにも多くの宝貝を船に積んで、まず西南の諸国と交易してこなければならなかった。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)