“ないもん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
内門66.7%
内悶33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「では、何事にも内門ないもんの取次をなす、門衛長も出てきたろうな、王と申す門衛長だが」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
たもつか。——内門ないもんの廊の袖に床几しょうぎをおけ。そしてすぐ軍議をひらこう。昨夜らいの物見の情報も聞きたい。——義助をはじめ、堀口、大館おおだて、江口、世良田せらた、居あわす者はみな寄れと申せ」
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
けれど、お綱に恋をし、お綱の恋をうけいれていいかどうか、その思判力しはんりょくを失わないだけが、弦之丞の無表情に見える内悶ないもんの苦しさであり、お綱には、がゆいもだえであった。
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)