“どばち”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
土鉢60.0%
土蜂40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「本当に彼女あのこはちっともさっぱりした所がない、いやに執念しゅうねいな人だよ」と夫人は常にののしりぬ。ああ土鉢どばちに植えても、高麗交趾こうらいこうちの鉢に植えても、花は花なり、いずれか日の光を待たざるべき。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
彼らはこうして、ダンブルの中で土蜂どばちのような作業に従って、窒息しそうな苦痛をなめている時に、その境涯をうらやんでいるものさえあった。
海に生くる人々 (新字新仮名) / 葉山嘉樹(著)
土蜂どばちの巣のように作って、主従六、七十騎が、一種の山寨さんさいを構成し、しきりに、密偵を放ったり、離散した味方との連絡を計ったり、また食糧の猟り集めなど、営々として、とにかく
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)