“どぎつ”の漢字の書き方と例文
語句割合
度強100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
度強どぎつい電燈の明りや太陽の光線の下でこそ、お白粉の濃いのはいやしく見える事もあろうが、今夜のような青白い月光の下に、飽くまで妖艶ようえんな美女の厚化粧をした顔は、却って神秘な
母を恋うる記 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
眼とか鼻とか口とかが厭に度強どぎつく不釣合で、決して首は動かぬのに、眼玉だけがいかにも人を疑るとでもいう風に左右に動き、折々一方の眼だけが痙攣けいれん的に細くさがって
鬼涙村 (新字新仮名) / 牧野信一(著)
彼女の瞳は、新たに胸にきざした、異常な願望に、度強どぎつくギラギラと輝き出した。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)