“とらのすけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
虎之助66.7%
寅之助33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ところへ、バタバタと早運はやはこびの足音がひびいてきた。フト見ると、加藤虎之助とらのすけ、はるかにはなれて具足ぐそくひざを地につかえる。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「ご承引しょういんのうえは、それがしと虎之助とらのすけどのとにて、四郎勝頼かつよりのありかをたしかめ引っとらえてまいりましょうか」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
浜田寅之助とらのすけは、三河出身の——いわゆる御譜代衆ごふだいしゅうで、小禄でも今の江戸では、それだけで、随分大きな顔をしていられる幕士のひとりだった。
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その同輩たちは皆、先頃からの経緯いきさつもよく知っていた。どんじき屋の空地で斬り捨てにされた二人の侍のうちの一名は、ここにいる浜田寅之助とらのすけの兄に当る者だった。
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「将軍家御師範の小野治郎右衛門先生の高弟、浜田寅之助とらのすけどのとはちがうかの?」
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「われわれか、われわれは小野家の門人。これにおるのは、浜田寅之助とらのすけだ」
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)