“ともえな”の漢字の書き方と例文
語句割合
巴投100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すると運わるく石塊につまずいた。そしてッという間もなく、身体は巴投ともえなげをくったように丁度一廻転してドタンと石畳の上にほうりだされた。
棺桶の花嫁 (新字新仮名) / 海野十三(著)
途中、トロッコの枕木につまずいて、巴投ともえなげにでもされたように、レールの上にたたきつけられて、又気を失ってしまった。
蟹工船 (新字新仮名) / 小林多喜二(著)
僕は中学の仕合いへ出た時、相手の稽古着へ手をかけるが早いか、たちまちみごとな巴投ともえなげを食い、向こう側に控えた生徒たちの前へすわっていたことを覚えている。
追憶 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)