“とどく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
荼毒57.1%
茶毒14.3%
蠧毒14.3%
蠹毒14.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「おどろき入った諫議の献言です。かかる悪思想を抱くやからは、一日も参議の列に加えおくわけにゆきますまい。列臣の心を荼毒とどくするもの、怖るべきものがありまする」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そこで社主が代って、あの調子を社会を荼毒とどくするものだと認めたとしよう。
青年 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
欧羅巴を放浪し始めてから十五年、軽佻浅膚な社交界を泳ぎまわっているうちに、いつのまにかその習俗に茶毒とどくされ、日本から受け継いだ、男としての気概などは跡かたもなくなって、風船玉のような尻腰のない、へなちょこな魂ができあがった。
墓地展望亭 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
それからそれらの教えについてその後ラマ達が自分の思い思いに造り出した説、かえって仏教を蠧毒とどくするところの教えを、仏教の名でもって沢山に世にあらわして居る。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
日本でも昔時むかし真言宗において立川たてかわ流というものが起って、陰陽道おんみょうどうと秘密の法とを合してこれに似たような説を唱えて、大いに社会を蠧毒とどくしたことがあったです。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
三郎兵衛のたぐいに取っては、彼自身の慾を遂げるために、どんな毒気を吐き散らして、他人を蠹毒とどくしようとも意としないのだ。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)